別荘を手放したい!売却する際のポイントや賃貸経営で収益を得る方法を解説

昨今、DIY需要の高まりに伴い「別荘が欲しい」「別荘をレンタルしたい」という方が増えていることをご存じでしょうか。別荘を手放す場合は今がチャンスと言えます。

そこで今回は、別荘を売却する際のポイントや、賃貸経営で収益を得る方法について解説します。別荘を売りたい方、別荘の賃貸経営に興味がある方は、ぜひ本コラムをご覧ください。

別荘のDIY需要と知っておきたい売却のポイント

DIYとは、自分自身で物を作ったり、修繕したりすることをいいます。コロナ禍以降、リモートワークなどの機会が増え、うちにこもって過ごす時間が長くなったため、DIYに興味を持つ方が増えました。別荘を所有してDIYに取り組みたいという方も多く見られます。

別荘で行うDIYの例

別荘でできるDIYの例として挙げられるのは、以下のようなものです。

  • ガーデニングボックス(庭園を作って、そこで植物を育てるDIY)
  • ウッドクラフト(木製の棚や収納ケースを作るDIY)
  • レザークラフト(革製の小物(お財布やキーケース等)をハンドメイドするDIY)    など

別荘を売却する際に心掛けたい3つのポイント

別荘を売却する際の大切なポイントは、以下の3つです。

1. 建物の状態によっては、リフォーム工事をする必要がある

別荘を売るといっても、あまりに建物の老朽化や経年劣化が進んでいると、いくらDIYする目的で購入する人がいるとはいえ、買い手が付きづらくなってしまうでしょう。ただし、多額の費用をかけてリフォームをしても、高く売れるとは限りません。

そのため、老朽化が進んだ別荘を売り出す際は、リフォーム前に不動産会社に相談されることをおすすめします。

なお、ミライエでは、不具合のある物件でもそのままの状態で買取いたします。

2. DIYに向いている別荘と向いていない別荘がある

以下の特徴を持つ別荘はDIYに向いています。

  • 建物が古く、改修・修繕が必要な別荘
  • 近隣にホームセンターや資材店がある別荘
  • 広々とした間取りの別荘
  • 木造の別荘
  • 庭園の手入れが簡単な別荘

3. 売却を先延ばしにしない

別荘は放置していると、下記の問題が生じます。

  • 維持費や固定資産税が膨らむ
  • メンテナンスや掃除に手間がかかる
  • 建物の老朽化で高く売れづらくなってしまう
  • 放火・不法投棄・空き巣の被害などに遭う恐れがある

このような別荘を所有していてもメリットがないため、できるだけ早めに手放されることをおすすめします。

関連記事:【リフォーム不要?】別荘のDIY需要と知っておきたい売却のポイント

別荘の買い取りを断られる理由と売却するための方法

DIYなどの影響で、別荘の需要は以前よりも高まっています。しかし、必ずしも売れるわけではありません。時には以下のような理由で、買い取りを断られることがあります。

別荘の買い取りを断られる理由

ニーズのない別荘地である

別荘地とひとくくりにいっても、軽井沢・御殿場・・・など、さまざまあります。所有している別荘が、全国的にみて不人気なエリアに位置している場合、買い手探しに苦戦を強いられることがあります。

建物の老朽化が著しい

別荘は建物の状態が良くなくても、魅せ方や工夫(詳しくは「別荘を売却するための方法)で後述)次第では売れます。

ただしあまり状態が悪すぎると、買い手がつかないことがあります。

そのため、DIYをしたくて別荘を探している方など「多少朽ちていても買いたい」という人を見つける必要があります。

周辺に商業施設が少ない

別荘は、周辺に買い出しできるスポットが多いのと少ないのとで、買い手の付きやすさが大きく変わります。

商業施設が多い場合、DIYする際などに便利なので買い手が付きやすいでしょう。

しかし、商業施設が少ない場合は、遠くまで買い出しに行かねばならず、なにかと不便なので買い手が付きづらくなってしまいます。

別荘を売却するための方法

では、どうしたら別荘が売れるでしょうか。売主にできることは以下の3つです。

売却価格を下げる

別荘は条件(建物の劣化具合、2Fデッキからの眺めが美しいか、周辺に商業施設があるか等)の割に価格設定が高すぎると売れづらくなってしまいます。

そのため、別荘の売却価格を決めるとき、特に需要があまり高くない別荘を売るときは、所有する別荘のスペックを相場と照らし合わせる必要があるでしょう。

管理業者に費用を支払い、管理・買い取りを依頼する

別荘を所有しているのにシーズン中(GW・夏休み・年末年始など)しか使わないという場合、オフシーズン中は管理業者に管理を委託すると良いでしょう。

「シーズン中ももう使うことはない」という場合は、買い取ってもらうことも可能です。

管理業者に別荘を買い取ってもらうと、売主は管理する手間が省けるうえに、これまで支払ってきた維持費や固定資産税を支払わなくて良くなります。

ただし、管理業者に管理・買い取りを依頼する際、費用がかかるため、その点には注意が必要です。

知り合いや親族に譲り渡す

知り合いや親族に別荘を売却する方法もあります。買い手が知り合いや親族であれば、たとえば多少劣化が進んでいる別荘でも、温情で買い取ってくれることがあるでしょう。

しかし、売買契約を締結する際に、建物の劣化等に関して明記せず、あやふやにしていると、買主と後でトラブルに発展する恐れがあります。

そのため、司法書士に依頼し、売買契約書の作成を代行してもらうと良いでしょう。

関連記事:別荘を手放したい!買取を断られる理由と売却するための方法

別荘を高く売却するための管理とメンテナンス

別荘を高く売却するためには、管理とメンテナンスが欠かせません。

定期的にメンテナンスや清掃を行うことで、建物の老朽化を遅らせ、別荘の価値を維持できます。また、こまめに手入れをすることが長期的なコストの削減につながります。

1年を通して必要な管理・メンテナンス

  • 換気
  • 清掃
  • 除湿
  • 防カビ

季節ごとに必要な管理・メンテナンス

  • 春:花粉対策・害虫対策
  • 梅雨:除湿・水漏れ対策
  • 夏:高温多湿対策
  • 秋:落ち葉拾い
  • 冬:積雪対策・雪かき

関連記事:別荘生活を楽しむための管理とメンテナンスの秘訣

別荘の賃貸経営で収益を得る方法

ここまで、別荘売却に関する話をしてきました。では、別荘の賃貸経営をする場合、どうしたら収益を得られるのでしょうか。その方法は大きく3つあります。

戸建賃貸経営(年単位)

借主と年単位で契約するため、収益が安定します。入居者が利用する際に自然と換気や清掃がなされるので、建物の劣化も防げます。

ただし、自己利用したくてもシーズン中などはできない点がデメリットです。

貸別荘経営(月単位)

2~3カ月ほど賃貸して収益を上げつつ、オフシーズンは自己利用することもできます。

ただし、どうしても予約がシーズンに集中し、月によって収益が多かったり少なかったりと、少し不安定な側面があるため、運営を検討されている方は注意が必要です。

民泊経営・旅館業(日単位)

借主に数日賃貸しするだけなので、収益を上げることと自己利用の両立がしやすいでしょう。シーズン中でも利用可能である場合がほとんどです。

ただし、別荘で民泊経営や旅館業を営む場合、行政に届出等を行う必要がありますので、所有する別荘で民泊を経営したい方、旅館業を営みたい方は、お気を付けください。

関連記事:【別荘貸し出し】別荘オーナー必見!別荘の賃貸経営で収益を得る方法

別荘で民泊経営を行うメリットと民泊新法

では、別荘で民泊を経営すると、一体どんなメリットがあるでしょうか。

以下では、別荘で民泊経営を行うメリットを紹介するとともに、民泊新法についてご説明します。

別荘で民泊経営を行うメリット

別荘で民泊経営を行うメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 別荘の寿命を延ばしつつ、収益を上げられる
  • 初期投資が少なくて済む
  • 防犯になる

民泊新法(住宅宿泊事業法)とは

民泊新法(住宅宿泊事業法)とは、健全な民泊サービスが普及することを目的として、2017年6月に成立、2018年6月に施行された法律です。

制定された背景には、インバウンド需要に伴う宿泊需要の急増があります。

この民泊新法が施行されるまでは、営業を始めるのに必要な手続きが煩雑であったり、制限が厳しかったりしたため、民泊を無許可で行う「違法民泊」が横行し、ゴミや騒音の問題が頻発していました。

しかし、この民泊新法が施行されたことで、従来よりも営業を始めるのに必要な手続きが簡単になり、制限が緩和されました。そのおかげで、新しく民泊経営を始めやすくなりました。ゴミや騒音の問題も少しずつ改善されています。

※ただし、民泊経営(住宅宿泊事業法に基づく「新法民泊」の場合)には「営業できる日数が180日以内」という制限・規制が設けられているので、その点に注意が必要です。

関連記事:別荘の「民泊活用」のメリットと民泊新法(住宅宿泊事業法)について

まとめ

別荘売却あるいは別荘の賃貸経営を検討されているのなら、DIY需要が高まっている今がチャンスです。

別荘売却する際は、売り出す物件がDIYに向いており、なおかつ別荘それ自体としても魅力的であることをアピールすれば、買い手が付きやすくなります。

一方、別荘の賃貸経営では、DIY目的の借主は「日単位・月単位で利用したい」という希望も多いと思われます。このような場合は収益を上げつつ、ときどきオフシーズンなどに自己利用もできるでしょう。

ミライエでは、使っていないのに維持費や管理の手間がかかる別荘をお持ちの方の販売活動および賃貸経営をサポートしています。

別荘売却や賃貸経営を検討されている方は、ミライエまでお気軽にお問い合わせください。皆様からのご相談お待ちしております。

この記事の監修者

株式会社ミライエ

任意売却を中心に3,000件以上の実績
不動産競売流通協会 第1位
テレビ出演経験あり(ビートたけしのTVタックル出演)

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