
実は別荘が海外投資家に人気であることをご存知でしょうか?
相続した別荘の扱いに困っている人や購入後に持て余している人にとって、海外投資家への売却は有効的な手段になりえます。
日本の不動産は外国人投資家からの需要が高まっているため、一度売却を検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、別荘が海外投資家に人気である理由や別荘を海外投資家に売却するポイントなどをご説明します。
記事の目次
海外投資家への別荘売却が増えている理由

海外投資家への売却が増えている理由は、以下の通りです。
- 経済的な不動産価格の魅力
- 安定した賃貸需要と利回りの確保
- 相続税対策や資産分散の目的
- 国際的イベントや観光需要の高まり
それでは、海外投資家への売却が増えている理由についてご説明します。
経済的な不動産価格の魅力
近年、日本の不動産価格は世界的に見ても比較的安定しており、特に円安の影響も相まっていることから海外投資家にとって非常に魅力的な投資先となっています。
ロンドンやニューヨーク、香港などと比較して同程度の資金でより広い面積の物件が手に入ることが多く、コストパフォーマンスの面で優れています。
また、国内の景気変動が緩やかである点も安心材料となっており、長期保有を前提とした投資戦略が立てやすい環境です。
安定した賃貸需要と利回りの確保
日本では都市部を中心に賃貸需要が安定しており、特に東京や大阪、福岡などでは空室率が低く、投資家にとっては堅実なインカムゲインが期待できる状況が続いています。
また、日本の不動産は管理体制が整っており、物件の劣化やトラブルが比較的少ない点も評価されています。
海外投資家にとっては運用の手間がかからず、利回りと安定性のバランスがとれた投資先として注目されているのがポイントです。
相続税対策や資産分散の目的
富裕層の海外投資家にとって、日本の不動産は相続税対策や資産分散の手段としても魅力的です。
現地国の資産課税リスクを分散できるうえに、相対的に制度が明確で安定している日本の法制度に基づいた不動産所有はリスクヘッジの観点からも有効と考えられています。
また、外国人による不動産購入に対して日本が比較的寛容であることも参入のしやすさという意味で後押しになっています。
国際的イベントや観光需要の高まり
東京オリンピックや大阪・関西万博などの国際的なイベントの開催によって日本の知名度と関心が高まるため、観光需要も一段と増しています。
これに伴い、民泊やホテル用の物件需要が拡大し、収益物件としての価値が向上しています。
特に都市部や観光地周辺では、短期滞在型の宿泊施設としての活用を見込んだ投資が増えており、海外投資家が日本市場に注目する大きな要因となっているのです。
海外投資家が好む「日本の不動産(別荘)」の特徴

海外投資家が好む別荘の特徴は、以下の通りです。
- 自然環境と景観に優れた立地
- プライバシーが確保された設計
- モダンと和の融合した内装デザイン
- 高い資産価値と管理のしやすさ
それでは、海外投資家が好む別荘の特徴についてご説明します。
自然環境と景観に優れた立地
海外投資家が日本で別荘を選ぶ際、まず重視されるのが自然環境に恵まれたロケーションです。
軽井沢やニセコ、箱根などは四季折々の美しい風景が楽しめるだけでなく、空気や水の質が良いうえに日常の喧騒から離れた静けさが手に入る点が大きな魅力です。
リゾート感覚での滞在を求める富裕層にとって周辺環境が整っていることは資産価値にも直結するため、重要な要素となっています。
プライバシーが確保された設計
海外の富裕層は休暇を過ごす際に人目を気にせずリラックスできる空間を重視する傾向があります。
そのため、日本での別荘選びでも周囲の視線を遮る配置や塀、緑の多い敷地など、プライバシーが守られた設計が好まれます。
外部からのアクセスが制限されているゲーテッドコミュニティや、敷地内に複数の建物を設けたレイアウトなどの、安心して過ごせる環境が高く評価されます。
モダンと和の融合した内装デザイン
日本独自の美意識を活かした内装デザインも、海外投資家が注目するポイントの一つです。
畳や障子、自然素材を取り入れた和の要素と現代的で機能的なキッチンやバスルームを融合させた空間は、日本ならではの贅沢な滞在を演出します。
伝統文化への関心が高い投資家ほどデザインに対する評価もシビアであり、単なる「古さ」ではなく「美」としての演出が求められます。
高い資産価値と管理のしやすさ
長期間使用しないこともある別荘では、建物の管理体制や将来的な資産価値が重要な判断材料となります。
日本の一部地域では管理会社がしっかりと物件の維持を行う体制が整っており、海外在住のオーナーでも安心して所有できます。
また、別荘地のブランド力や流通市場の活発さなど、売却時のリセールバリューが高いことも投資対象としての魅力を高める要素になっているのがポイントです。
海外投資家への別荘の売却方法

海外への別荘売却を成功させるためには、国内の一般的な売却手法とは異なる戦略と準備が求められます。重要な点は、売却先となる海外のターゲット市場を明確に定めることです。
たとえば、アジア圏の富裕層を狙うのか、欧米の投資家を視野に入れるのかによって訴求ポイントや販売チャネルが大きく変わってきます。
次に、その市場に精通した仲介会社や国際的なネットワークを持つ不動産エージェントを活用することで、対象国の投資家にリーチしやすくなります。
国内の不動産会社の中にも英語対応が可能な部署や海外富裕層向けの販路を確保している企業があるので、こうした専門性を持つパートナー選びが成否を分ける要因です。
売却の注意点とプレゼンテーション
また、単に英訳した資料を用意するだけでなく、その国の文化や価値観に合わせたプレゼンテーションが求められます。
たとえば、購入者が滞在中にどのような生活を送れるか、地域の安全性や医療施設へのアクセスなど、生活の利便性に関する情報を丁寧に伝えることで物件の魅力が伝わりやすくなります。
さらに、購入希望者が実際に日本の物件を訪れる前に安心できるよう、詳細な写真や動画、さらにはドローン映像なども効果的です。
そして忘れてはならないのが、売却に関する法的・税務的な手続きです。
日本の不動産を外国人に売却する場合でも、日本国内の法令に従った登記・契約が必要であり、売主側も譲渡所得税や印紙税などの負担が生じる可能性があります。
また、海外送金時の制限や相手国の法制度への配慮も必要となるため、税理士や司法書士などの専門家のサポートを受けることが望ましいです。
海外投資家へ別荘を売却する際の進め方

海外へ別荘を売却する際の進め方のポイントは、以下の通りです。
- 海外マーケットに精通した専門家への依頼
- 物件情報の多言語対応と魅力的な発信
- 法的手続きと税務面の確認
- 信頼性と安心感を高める情報開示
それでは、海外への売却する際の進め方のポイントについてご説明します。
海外マーケットに精通した専門家への依頼
海外の投資家へ物件を売却する際は、国内の通常の取引とは異なる視点やノウハウが求められます。
したがって、国際的な不動産取引に精通した仲介会社や不動産コンサルタントに依頼することが重要です。
言語対応はもちろん対象国の商習慣や法律、税制の知識を持った専門家が関与することで、スムーズかつ信頼性の高い交渉ができるようになります。
特に契約書の作成や決済方法など、細かな点でトラブルを回避するためにもグローバルな視点を持ったプロの助けを借りることが成功の鍵になるでしょう。
物件情報の多言語対応と魅力的な発信
海外の投資家にアプローチするには、物件情報を英語をはじめとした多言語で提供することが不可欠です。単なる翻訳ではなく、その国の文化や価値観に合わせた表現で物件の魅力を伝えることが求められます。
加えて写真や動画、ドローン映像など視覚的な情報も効果的に活用して、現地に行かなくても雰囲気が伝わる工夫が大切です。
ターゲット層のニーズを踏まえたプロモーションを行うことで、関心を持ってもらえる確率が大きく高まるでしょう。
法的手続きと税務面の確認
国際間での不動産売買は国ごとの法制度や税務上の手続きに違いがあるため、事前に確認しておくべき点が多くあります。
日本では登記や契約手続き、固定資産税の精算などが必要ですが、買主の国によってはさらに海外送金に関する規制や課税の対象になる場合もあります。
売主としても譲渡所得税や源泉徴収の対象になる可能性があるため、税理士や司法書士と連携し、法的・税務的なリスクを最小限に抑える対応が必要不可欠です。
信頼性と安心感を高める情報開示
海外の投資家にとって、日本の不動産市場は情報の非対称性が大きな障壁となりがちです。
したがって、物件の状態や過去の修繕履歴、周辺環境、インフラの整備状況などをできるだけ詳しく開示することが信頼構築に直結します。買主にとって見えにくいリスクを事前に丁寧に説明することで、安心して購入を検討してもらうことができます。
また、売買後の管理体制やサポートの有無なども付加価値として提示できると、より魅力的な提案になります。
まとめ
別荘の扱いに困っている場合は、海外投資家への売却を検討するのもおすすめです。
もちろん海外と日本では環境やルールなどのさまざまな違いがあるので、どうすればスムーズに売却できるのか考える必要性があります。
専門家等に相談して、スムーズに売却できるように計画しましょう。
相続や購入によって所有されている別荘の売却にお困りの際は、別荘売却ナビにお気軽にお問い合わせください。海外投資家への別荘売却のご相談も承ります。電話・メール・LINEから無料でご相談いただけます。
- この記事の監修者
-
株式会社ミライエ
任意売却を中心に3,000件以上の実績
不動産競売流通協会 第1位
テレビ出演経験あり(ビートたけしのTVタックル出演)
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